1963年に生まれ、英国ハンプシャーの田舎で育ったニコラス・フィディアン・グリーン(Nic Fiddian-Green)は、35年以上にわたって、人間の最古の友である犬の耳元でささやき続けてきました。1990年代に定住した広々とした田園風景を一望できるアトリエの静けさの中で、彼は1日に数時間、この気高い生き物を彫刻し、その力強さと威厳を記念碑的なスケールで再現しようとしています。優れた素描家であり彫刻家でもあるフィディアン=グリーンは、リアルな乗馬フォームの専門家です。ロストワックス技法という高度な技術を習得した彼は、サリーのスタジオで石膏型を設計し、自身の鋳造所で巨大な作品を形作ります。ニコラス・フィディアン・グリーンは、ブロンズをはじめ、鉛、大理石、銅、天然石など、さまざまな素材を試しています。クリスタルを使った作品は今回が初めてです。