クリエーションが生まれる場所

ラリックが貴重なオブジェを制作するフランス・アルザス地方のガラス工房では、1922年に最初の炉に火が灯りました。それ以来、ヴィンゲン=シュル=モデは、それぞれの時代の課題に常に立ち向かい、フランスのデザインと工芸の世界に新鮮な現代性を吹き込んできました。現在でも、世界で唯一のラリックの制作拠点となっています。

マニュファクチャー

情熱的なデザイナーチームのもと、ラリックは毎シーズン、ルネ・ラリックが大切にしていた植物、動物、女性の姿の3つのテーマをインスピレーションにした美しいコレクションを制作しています。デザインが完成すると、工房での制作プロセスが始まります。ひとつのクリスタルピースの制作には、最大で40の異なる工程を要します。

職人でありアーティスト

一世紀を超える技術とノウハウが、世代を超えて受け継がれてきました。

クリスタルを高温で溶かすためのポット作りから、原料を集約してクリスタルを成形するホットグラスの工房まで、ひっそりとした工房でラリックのアーティストはたちが毎年35万から40万点のクリスタルピースを生み出しています。彼らの専門技術こそが、ラリックの真髄です。

コールドガラス

純粋で生き生きとした水は、クリスタルを加工し美しく仕上げるさせるために不可欠な要素です。コールドガラス工房では、ダイヤモンドの刃をつけたノコギリが水とクリスタルを加工するシンフォニーを響かせています。クリスタルの変容はここでも続きます。コールドガラスのプロセスを重視し多くの工程をへている点がラリック・クリスタルの特徴です。それぞれの作品の彫刻と仕上げにおいて、細部にいたるまで、精緻に仕上げられています。

ロストワックス

シール・ペルデュ(ロストワックス)技法は、革新的であり、細心の注意を要します。秘伝のノウハウであり、卓越した限定作品やアートピースを生み出します。1930年までルネ・ラリックも取り入れてしていた手法で、クリスタルい独特のテクスチャーと比類のないディテールをもたらします。

ラリックの品質管理

ラリックのオブジェは技術的な基準(欠陥がないこと)だけでなく、デザイン面にも配慮し、クリエイティブの意向を十分に尊重して選定されています。プロセス全体を通して各作品は厳密にチェックされ、その後手作業でサインが入れられ、信頼性と品質が保証されます。

価値あるサヴォワ・フェール

唯一無二のラリックのサヴォワ・フェール(ノウハウ)は、伝統的・産業的技術に優れたフランス企業を表彰する、栄誉ある「無形文化財企業(Entreprise du Patrimoine Vivant、EPV)」の称号をフランス政府から授与されています。